読書日記4「さよなら、男社会」

 私が生きているのが「男社会」だと気づいたのはいつだろう? 学校では意識することなく過ごしていたような気がする。授業では男女は平等だと教えられていたし、「男女差別」は過去のものだとされていた。確かに違いはあったけれど、そういうものだと思っていた。だけど、社会が近づいてくるとあれ?と感じることが増えていった。一般職という暗黙の了解で女子にしかない選択肢。結婚・出産したら仕事はどうしますか?という質問。順当に採用すると女子ばっかりになってしまうから、男子には下駄を履かせていると笑いを誘っていた人事担当。入社時には女子の方が優秀だけど、後々男子の方が伸びるんだよねという説明会での先輩社員。何かおかしいと思ったけれど、実際入社してみると、女性だらけの職場だったから不都合を感じることがないまま数年たった。

 男社会なんだ、と私の中で決定的になったのは、医学部受験で女子が差別されていたという報道を見た時かなと思う。結構最近なことが自分でもショック。(それだけ刷り込みがひどいんだと思うから)新卒採用の場でなんとなく男子が優遇されていることは感じていたけど、大学入試というテストの点で決まる場でもそんなことが起きていたということ。そして、根源的には採用の時に行われていることも同じだということ。学校の間って、勉強して、点数を取ればそれは実力として評価されるんじゃないの? いつからルールが変わったの?っていうところと、教育の現場で起きていたらおかしいと思うことも、就職の時だったらそういうもんだよなあと男社会にある意味馴染んでしまっていた自分に同時に怒りを感じた。そして、日本のジェンダーギャップ指数は下から数えた方が早いということを知って、さらに絶望した。この国の外には、男女が限りなく平等に扱われている国があるんだと知ったら、その方法があるのにわざとやっていないんだと思えてきてしまったから。

 ここは男女平等なんかじゃないって気づいてから振り返ると、うんざりするほど自分にもその火の粉は降りかかっていたことを知る。でもほとんど今の今まで気づいていなかったんだ……。「そういうもの」ってなんて怖いんだろう。

 「さよなら、男社会」を読んで、いろんな気持ちがぐるぐるした。去年、フェミニズムの本は何冊か読んだけれど、男性がジェンダーについて書いている本を読んだのはこれが初めてで、男性は女性よりもさらに「そういうもの」って思って生きているのかなって思った。現時点でメインプレーヤーとして想定されているとしても、鈍感に生きることを「そういうもの」とされるのはどんな気分なんだろう。男社会に苦しんでいるのは女性だけじゃないんじゃないの?とも思うけど、どうなんだろう?

 考えすぎと思われるかもしれないけれど、結局子どもを産みたくない気持ちはここにあることもはっきりした。女の子だったとしても、男の子だったとしても、この男社会で、それを疑問とも思わせないように刷り込まれる社会に送り出すのは辛い。だから、変えたいんだけど、その道のりは途方もないように思えてしまう。

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